トークセッション「オルタナティブスペース持続へのチャレンジ インドネシア・ジャカルタ Kongsi 8の実践から」

ハイ・ルンブランさん、ヒラル・アブ・ザルさんを迎えて

日時:2025年11月5日(水)19:00~20:30
会場:Calo Bookshop & Cafe
参加費:無料 ※お席に限りがありますのでこちらの《フォーム》からご予約ください。
スピーカー:hai rembulan、Hilal Abu Dzar(Kongsi 8)
通訳:佐久間 新
進行:石川あき子(Calo Bookshop & Cafe)

アートの現場でますます存在感を増しつつあるオルタナティブスペースやアーティストコレクティブですが、その運営はけっして容易ではありません。資金調達の不安定さ、メンバーへの報酬不足、人的リソースの限界、地域社会との関係性など、インディペンデントゆえに直面する現実は、日本に限らず、アジア各地で共有されています。

Kongsi 8(コンシ ドゥラパン)」は、インドネシアの首都ジャカルタのなかでもとくに庶民的なエリア、ジャティヌガラにあります。

古いショップハウスを改装した空間には、アーティストのZINEやグッズを販売するショップ、カフェ、ワークショップスペース、アーティストのアトリエが一体となっています。また、マイノリティや女性のためのZINEフェス「Bunga Zine Fest」も開催し、メンバーのパーソナルな体験を反映したパワフルな活動を展開しています。
オリジナル商品の企画販売や、音楽ライブから語学教室に至るまでさまざまなイベントを積極的に開催して運営を維持しており、日本のアート関係者や独立書店にとっても非常にリアリティのある場所です。

今回のトークでは、Kongsi 8の共同設立者でもある画家のハイ・ルンブランさんと財務担当のヒラル・アブ・ザルさんのお二人をお迎えし、4年目を迎えたKongsi8 の活動を紹介していただくとともに、これまでにぶつかった困難や課題とその解決法、持続可能な運営のための工夫を、関西で活動するアーティストやコレクティブ、独立書店などのインディペンデントなスペースを運営するみなさんと共有します。

それぞれの知恵と経験を交換して生きのびましょう!奮ってお集まりください。

助成:アーツサポート関西

hai rembulan(ハイ・ルンブラン)
2013年から独学のアーティストとして活動をスタート。作品は「夢と日常生活の器」として表現されることが多く、女性やクィアの経験に関連するテーマ(月経、PMS、セクシュアリティなど)を中心に探求している。さらに、人間と自然の関係、農業問題、土地闘争、精神性、祖先、ノスタルジア、子供時代の物語といったテーマにも焦点を当てる。
2021年には、Kongsi 8(コンシ ドゥラパン)の共同発起人として活動を開始。南ジャカルタ以外の地域にアートスペースが不足している状況を受け、自身が育った東ジャカルタ・ジャティヌガラにスタジオ兼展示スペースをオープン。若年やマイノリティのアーティストにプラットフォームを提供し、友人たちと共にKongsi 8の空間を育てている。ZINEワークショップやアーティストトーク、アクティビズムのファシリテーターとしての活動も展開中。
https://www.instagram.com/hairembulan/

Hilal Abu Dzar(ヒラル・アブ・ザル)
Kongsi 8のメンバーの一人で、主に財務を担当。家賃や光熱費を含む必要経費を確保する役割を担う。100人以上がスピーキングスキルを向上させた「English Club」の運営も手掛ける。音楽イベントの企画も担当し、ワイヤレスヘッドホンを使う「サイレントディスコ」や、サウンドシステムを使わない音楽イベントを定期開催。これらは大きな人気を集め、InstagramやTwitterで800万以上のインプレッションを獲得している。
https://www.instagram.com/hilalabud/

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