中嶋 佑一「タッチ」

2020年10月27日(火)~11月14日(土)

「見ること」と「見られること」、この二つの感受性は一人の人間が生きるあらゆる瞬間において、いつもその意識の中を往復しているように思います。
人と人を繋ぐメディアとしての衣服の存在に焦点をあて、「感触・痕跡・転移」というテーマをもとに制作した作品を展示いたします。
「自分が着ている衣服がどのようにしてここに来たかを知らない私は自分が生まれた瞬間を覚えていない」ことをモチーフとした作品《痕跡のバトン》、消失した者の痕跡に繰り返し向き合うことによって自らの内に流れを見出す《夕暮れ》、「私」という姿・形を変節させる《タイルとしての》など。
他に過去の展示をまとめた作品集も刊行します。

中嶋 佑一 / Yuichi Nakashima
衣裳家として活動を始め、指揮者・小澤征爾によるオペラ、Noism、維新派、contact Gonzo、ヨーロッパ企画、BABY-Q、子供鉅人などの舞台作品に関わる。
2011年より美術における作品作りを始める。
主な展覧会に
2020 Teenage Psychodrama
2015 To Here Knows When
2014 404
2012 イテ、イナイモノ。

http://yuichinakashima.com/

■中嶋 佑一「タッチ」の展示空間よりライブ配信を行います。
日時:10月30日(金) 20時ごろから40分間くらい
YouTube Liveにて、無料です。アーカイブの公開はありません。

ゲストに音楽家の米子匡司さんにお越しいただきます。米子さんは、中嶋さんが過去に2度展示をした大阪・九条にあったオルタナティブスペースFLOATの管理人でもありました。会場で作品を見ながら二人がおしゃべりします。
展覧会を見にきたら、ちょうど中嶋さんが米子さんに作品について話していたので、いっしょに聞いている、ような配信です。無料ですので気軽にのぞいてください。

米子 匡司(Tadashi Yonago)
音楽家、トロンボーン・ピアノ奏者、プログラマ。自作楽器やほかの道具を使い、音にまつわる試みを行う。直接音を扱うこと以外には、自分や友人の作った物品を街中で販売するための、自動販売機の制作と設置も行う。自身が参加したバンドSjQ++で、2013年アルスエレクトロニカ・デジタルミュージック部門準グランプリ受賞。2011年、大阪・梅香堂での個展《街の道具・その他のこと》以降、展覧会形式でも自動販売機や音に関する制作物を発表している。2008年より2015年までFLOAT(大阪市西区安治川)を運営。2013年よりPORT(大阪市此花区四貫島)を運営。
https://twitter.com/yonagotadashi

exhibition view

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