人文と生活おしゃべり会

松岡慧祐×茂木秀之
『複層化する現実と身体化するインターネット』

2023年11月3日(金・祝日)18:30~20:30(18:00開場)
料金:1000円(1ドリンク付)
定員:20名 ※要予約

大きな物語の消失と価値観の多様化は進行し続け、私たちは同じ物理世界に存在しながら全く異なるリアリティを生きているようです。インターネットも見たいものを見るための個人化されたメディアとなり、常に手の中にあるスマートフォンから望む情報を引き出す様からはネットと身体との境界が消失しているようにも見えます。

この状況はまさに私たちの具体的な身体にも現れています。野口整体の知見によれば、受け容れ難い異なるリアリティが侵食してきたとき、それを無化できるように私たちの身体機能は変化しています。わずか20~30年のあいだに。

複層化する現実と身体化するインターネット、そこに生きる身体。私たちの生の現在を捉えるべく語り合います。

松岡慧祐
奈良県立大学准教授。博士(社会学)。1982年岡山県生まれ、香川県育ち。メディアや表象としての地図について文化社会学の観点から研究をおこなっている。著書に『グーグルマップの社会学ーググられる地図の正体』(単著、光文社、2016年)、『ポケモンGOからの問い―拡張される世界のリアリティ』(共著、新曜社、2018年)など。

茂木秀之
1983年埼玉県生まれ、奈良県在住。3児の父。人文知と生活を再接続すべくトークイベントなどを行う「人文と生活おしゃべり会」主宰。アルコール依存症者支援団体職員。介護福祉士。過去にアートNPO「ココルーム」スタッフ、KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2014 フリンジ企画「使えるプログラム」プロジェクトメンバー、障害福祉事業所「パーティー・パーティー」スタッフなど。